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ビッグ・エー社長のつぶやき

阪神・楠木・お好み焼き2019.07.29.Monday

一橋大学ビジネススクール楠木建教授の著された『戦略読書日記 ~本質を抉りだす

思考のセンス~』は、本当に面白い一冊です。

年間約300冊も読まれる楠木先生による厳選22冊の書評本です。

ただ、普通の書評本のような、その本の内容を紹介して解説し評論するといった体裁

とは全く異なり、その本を肴に楠木先生の考える戦略論や経営の本質について自由気

ままに書かれたものです。

小気味よく、パンチが効いていてとても読み易いです。

 

22冊の中には、ビジネス戦略とは無関係に見える本も沢山含まれています。

 『一勝九敗』                               (柳井正)

 『おそめ』                                   (石井妙子)

 『レコーディング・ダイエット 決定版』(岡田斗司夫)

 『プロフェッショナルマネジャー』         (ハロルド・ジェニーン他)

 『成功はゴミ箱の中に』       (レイ・クロック他)

 『直球勝負の会社』         (出口治明)

 『日本の喜劇人』          (小林信彦)

などなど、これらの本から楠木先生が触発されて考えたことや、読んで受けた衝撃、

知的興奮、これらの本を通じて戦略をストーリーとして構想し実行する経営とはどう

いうことなのか、その為に必要となる思考センスとは何なのかについて思いの丈を言

い放っておられています。

 

中でも、「花のお江戸のイノベーション」として、井原西鶴著『日本永代蔵』につい

て俎上に載せられていましたが、「コンプラもJ-SOXやIFERSもお構いなし、

剥き出しのド商売。今だったら、500ヵ月連続で丸善丸ノ内本店の1階に常時山積

みなっているイメージの本」、「さすが西鶴、さすがの才覚」と表現されており、現

代でも通ずるビジネスの本質が『日本永代蔵』には書かれているとありました。

 

また、「バック・トゥ・ザ・フューチャーの戦略思考」として、石原莞爾著『最終戦

争論』を相手に、自著『ストーリーとしての競争戦略』にある「エンディングから考

える」、「ストーリーの一貫性」など競争戦略に必要な構成要素を説かれています。

 

他にも、「殿堂入りの戦略ストーリー」として、平尾勇司著『Hot Pepper

ミラクルストーリー』をもとに、ここでも優れた戦略ストーリーの条件である「構成

要素の因果論理が巻き起こす流れや動き」、「賢者の盲点を衝く」などについて実例

でわかりやすく自論を展開されています。

 

そして末巻の、ロング・インタビュー「僕の読書スタイル」も秀逸でシビレまくりで

した。

今までも、楠木先生の著書やご講演を通じて多くのことに気づかされ、学ばせてもら

ってきたのですが、今回の『戦略読書日記 ~本質を抉りだす思考のセンス』は尚更

でした。

なぜなら、本屋さんに行って楠木先生の本が平積みされているだけでこの文庫本を買

い、ウキウキして帰ったのですが、本棚を見ると同じ題名の真っ赤なハードカバー本

がありました。

そのお陰で6年振りに『戦略読書日記 ~本質を抉りだす思考のセンス』を再読した

のですが、改めて「観察・分析・判断」の重要性を楠木先生に教えて頂いた気がしま

した。