社長のつぶやき
2019年12月31日
「仕事ができる」とは、どういうことか?
今年も、沢山の本に感銘を受けました。
データや事実にもとづいて世界を正しく読み解く習慣の重要性をクイズ形式で問いかけ
るハウス・ロスリング他著『FACTFULNESS』や脳科学に裏付けられたヒトの
成長を加速させる80の方法が図解で紹介されている樺沢紫苑著『学びを結果に変える
アウトプット大全』、直近ではあの『7つの習慣』のジェームス・スキナーが現代企業
を激変させるものとは何なのかを説いた『史上最強のCEO』など、耳の痛い内容も含
めどれも非常に勉強になりました。
その中でも、一番面白かった本はどれかと尋ねられたとしたら、やはり楠木建・山口周
著『「仕事ができる」とはどういうことか?』と答えます。
あの『ストーリーとしての競争戦略』と『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるの
か?』の著者二人の対談形式で書かれた本なので面白くないわけはないと読んだのです
が、まさに期待を超える面白さでした。
「仕事ができる人」とは、この本の定義からすると「この人ならなんとかしてくれる」
もっと言うと「この人じゃないとダメ」「余人をもって代えがたい人」となっています。
それは、算数ができる、英語が話せる、ITに詳しい、分析に長けているなど「あれが
できる・これができる」といったことではなく、楠木建氏の言葉では「スキルではなく
センス」、山口周氏の言葉では「サイエンスではなくアート」、このスキルやサイエン
スを超えたセンスやアートこそが「仕事ができる」の正体だと説かれています。
言葉の選び方が秀逸なのに加え、多くの経営者や有名人の事例などが豊富で、とても読
み易く、とにかくお二人のお話が面白いお薦めの一冊です。
また来年も、このような面白い書籍に数多く出会えたら幸せだと思います。
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