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2015年9月22日

「好き嫌い」と経営

先々週、大ファンである一橋大学大学院国際企業戦略研修科教授 楠木建先生のお話を

伺う機会がありました。

 

 楠木先生は、『ストーリーとしての競争戦略』が20万部を超えるベストセラーとなり

一躍有名となられましたが、その他の著書『経営センスの論理』や『戦略読書日記』

なども、何度読み返しても示唆に富むものばかりです。

 

楠木建先生は、著書だけでなく、お話もとても面白く、バンドをやられているからか声

も良く、以前から年に何回かご講演などに参加させて頂いておりました。

今回は、本の題名でもある『「好き嫌い」と経営』-すべては「好き嫌い」から始まる-

というテーマだったのですが、これまたシビレました。

 

楠木先生曰く、

 

「戦略とは『違い』を創ることであり、『好き嫌い』こそ独自性や差別化の源泉となる。

 『良し悪し』だけではユニークな違いは生まれない。

 今まで、数多くの経営者の方々と対談してきたが、経営者を動かすエンジンはインセン

 ティブでなく、その人の中から湧き上がってくる動因、ドライブであって、

 それは『良し悪し』でなく、つまるところ『好き嫌い』にあるように思う。

 

 経営者には、商売や事業を丸ごと動かして成果をあげることが求められるので、

 財務や経理、人事、マーケティングといった分業の『スキル』でなく、『センス』が

 が必要になってくる。

 

 『スキル』と『センス』は、国語・算数・理科・社会と『モテる』の違いに似ている。

 『スキル』は、教科書もあって勉強すれば習得でき、測定することもできるが、

 『センス』となるとそうはいかない。

 

 例えば、ファッションセンスがいいといっても、靴下のセンスが何点、ベルトの

 センスが何点で良いと測定することは難しい。パーツが良かったとしても、

 全体としてのファッションセンスがいいとは限らない。

 

 絵具と筆を与えて、書き方を教えたからといって、いい絵が描けるかというと、

 そうはいかないのと同じで、そもそも経営に、こうやれば必ず上手くいくといった

 法則は定立しようがないのだから、経営は『サイエンス』よりも『アート』に近い。

 

 ですから、経営者に求められているのは『スキル』ではなく『センス』、

 だから『良し悪し』ではなく、その人の『好き嫌い』がものをいう。」

 

といった、経営者として胸に突き刺さる大変重い内容でした。

 

また、センスは育てることができないから、商売や事業を丸ごと担う環境で本人が

育つしかない。経営センスを磨き上げるには、そういった厳しい環境の中で、自分の

頭で考えて考えて考え抜くしかない、「孤独こそが思考の友」とのことでした。

 

子供のころ、母からは「好き嫌いしてると、立派な大人になれませんよ」と言われた

ものですが、これからは「好き嫌い」を貫ける強い経営者として、お客様と従業員の

生活に貢献していきたいと思いました。

でも先ずは、納豆も進んで食べられる立派な大人になりたいと思います。

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