社長のつぶやき
2019年5月20日
「感謝」することの心理的効果
現在、日本経済新聞朝刊の「やさしい経済学」では「働き方の変化とモチベーション」
というテーマで、産業・組織心理学を専門にされている九州大学准教授の池田浩氏が
執筆されています。
特に先週木曜日に掲載された『「感謝する」ことの心理的効果』は、とても感銘を受
けましたので、一部ご紹介させて頂きます。
IT化は私たちの働き方を劇的に変えました。パソコンは仕事に必要不可欠
となり、会社の一人ひとりはネットワーク上でつながっているものの、個別に
仕事に取り組むことが増えました。個業化と呼ばれる現象です。
IT化は関係者とのコミュニケーションのあり方も変えました。対面の交流
から電子媒体を介した交流に変わり、お互いの関係性が希薄になったとも指摘
されています。同僚や他部署が成し遂げた仕事に対し、十分な関心を示さなく
なるどころか、「当たり前」「当然のこと」と考えることも少なくありません。
感謝の気持ちが希薄化しているといっても良いでしょう。
<中略>
一方で、心理学の知見では「感謝されること」よりも、むしろ自ら「感謝す
ること」の方が広範囲で多くの効果をもたらすことが分かっています。「感謝
すること」で精神的健康や幸福感が促されるだけでなく、顧客や同僚など相手
の視点に立って物事を考えるようになり、周囲に積極的に協力するようになり
ます。さらにその協力が職場内に波及し、結果として会社全体で協力関係を醸
成することにつながります。各人が「感謝する」習慣を持つことが、組織力を
高める大きな力を秘めているのです。
IT化で働き方が大きく変化しつつありますが、改めて顧客や上司、同僚に
対して「感謝する」風土が会社に求められています。
これは、当社の大切にする『凡事徹底 凡事感謝』にも通ずるもので、仲間同志が感
謝し合うことの重要性を再認識させてもらいました。
「企業は人なり」といいますが、環境が変化しようとも、その人たちがお互いに感謝
し合える会社でこれからも未来永劫あり続けたいものです。
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