社長のつぶやき
2016年12月13日
さ~て、来年のサザエさんは?
毎年この季節になりますと、テレビや雑誌などで来年の予測、どんなことが起こる
とかどんなものが流行るかといった話題が採り上げられます。
今年10月にお話を伺った国際通貨研究所の渡辺博史理事長は、来年2017年の予測
として、
China in Big Uncertainty :不安定な中国
Heightening Tension in Middle East :中東地域での緊張の高まり
Inequality :不均衡
Continuing Low Interest Rate & Inflation :低金利と低インフレの継続
Koreans in Danger :南北朝鮮の危機
European Fragmentation :ヨーロッパの分裂
No Global Political Leadership :グローバルな政治的リーダーの不在
を挙げておられました。
頭文字を繋げると“CHICKEN”となりユーモアがあるのですが、かなり厳しい
世界情勢であることを示唆されています。
また、ソ連崩壊やリーマンショック、アラブの春、ユーロ危機、英国EU離脱、
米国トランプ大統領を予言していたフランスの歴史人口学者・家族人類学者の
エマニュエル・トッド教授は、近著「問題は英国ではない、EUなのだ」の中で、
英米主導で進められてきたネオリベラリズムとグローバリゼーションがファティ
ーク(疲労)を起こし、英米すら耐えられなくなっているというのが今の世界
の趨勢であり『グローバリゼーションの終焉の始まり』と指摘されています。
この1年を振り返っても、従前までなら考えられないようなことが世界で起こっ
ており、混沌とした世界情勢を痛切に感じます。
ただ、こんな時だからこそ地に足つけて、視座高く、視野広く、自ら変化適応
していかなければならないと思います。
私は、来年何が起こるかなどと予言する能力を持ち合わせていないのですが、
せめて「チキン!」呼ばわりされないようにしたいものです。
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