社長のつぶやき
2018年4月19日
スーパースター列伝
今、“スーパースター”というと、真っ先に二刀流の大谷翔平選手が頭に浮
かぶのではないでしょうか。
今までも、長嶋茂雄、アリ、マラドーナ、マイケル・ジョーダン、マイケ
ル・ジャクソンといった最高のパフォーマンスと圧倒的な存在感で、「次
は、何をしてくれるのだろう」「また、観てみたい」と思わせてくれた
スポーツ選手やエンターテイナーが思い浮かびます。
そのような“スーパースター”を名古屋で発見しました。
その“スーパースター”は、名古屋駅太閤通口から5分程のところにある
『立陣』という立ち飲みの串カツ屋さんにいます。
そのお店は、串カツが1本100円~150円で、キャベツは無料サー
ビスです。中でも、味噌ダレで食べる牛すじ(120円)と半熟卵の天
ぷら(150円)は何度食べても思わず舌鼓を打ってしまいます。
店内は、串カツを揚げるフライヤーをぐるりとカウンターで囲み、満席
時には50人を超えるお客様で賑わいます。
“スーパースター”は、この串カツ屋さんの大将で、ガタイが良く、厳つ
い顔なのですが笑顔が素敵です。
“スーパースター”は、フライヤーの前を定位置に陣取り、お客様から注
文がくると1本1本、衣をつけてから揚げるのですが、時には、状況を
見てお客様の席までオーバラップもします。50人もの呑ん兵衛を相手
にその手際の良さもですが、目配りが凄く、どんなに混んでいてもグラ
スの少なくなったお客様にはお替りを催促し、少し手が空くと相手に応
じた軽口をブっ込まれます。
そして、その目配りはお客様にだけでなく、二人の学生アルバイトにも
注がれます。配膳を担当する男性アルバイトには、せっかちな呑ん兵衛
がイラつかないよう、飲み物や串カツをどのお客様からお出しするのか
優先順位を的確に指示します。そして、脂ぎった皿やグラスの洗い物を
担当する女性アルバイトには、労いの声かけをします。それは、混んで
くればくるほど頻度が上がり、自分も沢山の串カツを揚げていて忙しい
だろうにと、その思いやりに感激します。
プレイングマネジャーとしてのお客様第一と従業員重視の実践、それは、
マネジメントの観点からも秀逸です。
大変そうなことを普通のことのようにやってのける。圧倒的な存在感と
その人としての魅力、観客に「また、観たい」と思わせるパフォーマン
ス、『立陣』の大将は、やはり“スーパースター”だと思います。
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