社長のつぶやき
2018年7月14日
ラストマン
3年前の日経「私の履歴書」で、元日立製作所社長(現東京電力会長)の
川村隆氏がこのよなことを書かれていました。
「英国軍艦の話だ。
軍艦は、特に手を打たなければ毎年数cmずつ喫水が下がり、
速度が遅くなって使いものにならなくなるという。
船体の経年変化や貝殻の付着のせいではない。
原因は人だ。
乗組員が自室にこっそり本や服など私物を持ち込み、
それが積り積もって船が重くなり、水中に沈み込むのだ」
乗組員一人ひとりは、自分の持ち込んだ本一冊や服一着が軍艦を沈めている
という感覚は全くないと思いますし、悪気があってやっているわけでもあり
ません。
ただ、これは軍艦の話だけではなく、企業や組織でも起こり得ることだと思
いました。
経年劣化していることのに気が付かづ、悪い方向に進んでいるのに今までの
やり方を皆で踏襲し続けてしまう。
人は、やはり今までのやり方を自ら変えることには躊躇してしまいます。
自己否定できない個人と組織は淘汰されてしまうという所以なのでしょう。
これを覚悟を持って決断し、今までのやり方を大きく変える舵を切るのもリ
ーダーの重要な役割なのだと思います。
今をやり過ごすのではなく未来を見据え、嫌われようが何をしようがメンバ
ー皆の将来の為に強い意思を持って変革に当たる。
私もそういうリーダーでありたいと思います。
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