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社長のつぶやき

2021年11月8日

人を以て鏡とせば、以て得失を明らかにすべし。

 岸田首相が「国民の声を丁寧に聴き、政策
に反映させていく」との方針を掲げたことと
結びつけ、先日の新聞に『貞観政要』のこと
が書かれていました。
 「人物学の書」として有名な『宋名臣言行
録』に対して、『貞観政要』は「帝王学の書」
と呼ばれ、唐朝の二代目にして名君とされる
太宗(李世民)と臣下たちとの対話、問答集
です。

 『貞観政要』には、「政をなすの要は、た
だ人を得るにあり」や「国を治むるは、なお
樹を栽うるが如し」をはじめ、「林、深けれ
ば鳥棲み、水、広ければ魚遊ぶ」、「流水の
清濁は、その源に在り」、「天下を安んぜん
とせば、先ずその身を正すべし」といった政
治家に限らず経営者やリーダーが肝に銘じて
おくべき名言が数多く出てきます。

 太宗は、「われ三鏡を以て過ちを防ぐ」と
します。三鏡とは、衣服や冠を正す鏡、世の
興亡盛衰を知る歴史という鏡、自己の言動の
当否、善悪を正す諫言という鏡を指します。
 実際に太宗は、身を慎み、人財を発掘育成
し、常に臣下と治道を論じ、力を合わせて理
想の政治を追求します。
 太宗は、自らに最高の為政者であらねばな
らぬと常に言い聴かせ、部下を敬してその意
見、諫言を求めて、受け入れ、またその臣下
たちも自己の信じる道を太宗に託して実現し
ようと努めたのでした。

 その24年間は「貞観の治」と呼ばれ、稀
にみる繁栄を極めます。
 これは、現代において企業や組織の進める
「心理的安全性」(サイコロジカル・セーフ
ティ)や経営者、人を率いる長に求められる
話しやすく、完璧でないことを認め、発言し
やすいように意見を求める姿勢、「インクル
ーシブ・リーダーシップ」(包摂的指導力)
に繋がるもので、太宗と臣下たちは1400
年以上も昔に今でいうダイバーシティ経営を
具現化していたのだと思いました。
 『貞観政要』には、歴史を越え、時空を越
えた政治や経営の要諦が収められています。

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