Big-A ビッグ・エー

PRESIDENT BLOG

社長ブログ

社長のつぶやき

2021年3月15日

夏草や兵どもが夢の跡

 小学4年の夏休み「ズームイン朝!」
で源平合戦「一ノ谷の戦い」が特集さ
れていました。
 兵力で劣る源氏でしたが、平家陣営
の裏手が断崖絶壁で背後を全く警戒し
ていなかったところを衝いた源義経の
奇襲「逆落とし」によって平氏が破れ、
後の鎌倉幕府の成立、中世、武家社会
への移行に繋がった歴史の分岐点とし
ても有名な戦です。
 その時の「ズームイン朝!」では、
座布団運びの家元、山田隆夫さんが義
経の馬の代わりにラリーカーで当時を
再現し断崖絶壁を駆け下りようとする
も、あまりにも危険で断念するという
ものでした。

 その番組を見てからというもの源義
経がヒーローとなって、もっと色んな
ことを知りたくなり、図書館に入り浸
りになりました。
 義経は平家を滅ぼした最大の功労者
でありながら兄頼朝との対立から奥州
藤原氏に追われ、最期は平泉で非業の
死を迎えます。
 ですが、後世の人たちは義経の生涯
への同情から、北海道へ逃れて生き延
びた説や更に大陸に渡りチンギス・ハ
ーンになったというような伝説まで生
み出されます。
 しかし、これらの伝説は、どれも確
証にまで至っておらず判官贔屓の域を
出ていないのですが、小学4年生には
とても魅力的で歴史を好きになってい
く自分を覚えています。

 あれから40年ほど経ち、歴史につ
いてまた面白い本を読みました。
 テレビでお馴染みの古市憲寿さんの
書かれた『絶対に挫折しない日本史』
です。
 この本は、ベストセラーとなったユ
ヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全
史』の日本史版といった感じで、俯瞰
的に引いたところから日本全体を捉え
ていて、固有名詞や年号に縛られない
形で歴史が叙述されています。
 上手いなあと思ったのが、日本史を
たった3つの時代で括っているところ
で、バラバラに生きていた人々が、一
部の権力者によってまとめ上げられて
いく「古代」、それが崩壊していく
「中世」、そして再び列島が一つにな
った「近代」です。
とてもわかりやすく、歴史嫌いにもお
薦めの一冊です。

 歴史を学ぶことも大切だが、過去の
事実とどう向き合うかで、その後の生
き方が変わってくると教えてもらった
ことがあります。
 資本論のカール・マルクスや古代ロ
ーマの歴史家クルティウス・ルフスの
残した「歴史は繰り返す」は有名です
が、その意味するところは、いつの時
代も人間の本質は変わりはしないので、
過去にあったことは、また後の時代に
も繰り返すということです。そうする
と、歴史を学ぶことは未来を知ること、
まさに温故知新となります。
 また、竹名平蔵著『不安な未来を生
き抜く知恵は歴史名言が教えてくれる』
の中で、歴史を学ぶということの本当
の意味は、社会が動くメカニズム、あ
る出来事がどんな背景や理由で生じ、
それが人間社会にどんな作用をもたら
すのかを先人を通じて学ぶことだと書
かれていました。
 先人に思いを馳せ、歴史を改めて学
ぶことで未来に繋げていきたいと思い
ます。

最新の記事

アーカイブ