Big-A ビッグ・エー

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社長ブログ

社長のつぶやき

2020年4月6日

小売店舗のチカラ

今、新型コロナウイルスが世界各地で猛威を振るい、日本国内でも感染者が拡がっていて、誰もが不安な思いでいます。
そのような中、私の兼任するビッグ・エーとアコレ、計346店舗の従業員みんなが本当に一生懸命に働いてくれています。
従業員一人ひとりも不安を抱え、お子さんやご家族のことも心配でいることと思うのですが、それでもお客さまのために直向きに励んでくれている姿を目にすると胸が熱くなります。
言葉では言い尽くすことのできない、感謝の気持ちで一杯です。

入社3年目、ダイエーの芦屋浜店で働いていた頃に阪神淡路大震災が起こりました。神戸の自宅も実家も全壊し、お店に泊まり込んで働いていました。地震発生から3日目のこと、売場で品出しをしていると酷く汚れたピンクのスエット上下を着た中年の女性が、私に近寄って来られ、涙を浮かべながらお礼を言ってきて下さいました。「電気もガスも止まって、実家に帰ろうと思ったんだけど、ダイエーさんの看板が光ってて、お店が開いてるのがわかったから、ここでもまだやっていける、大丈夫と思って、とりあえず家の中を片付け始めたの。
あなたのお家も大変なんでしょ?
それなのに本当にありがとうね。
私も頑張るから、あなたも頑張ってね」
この時の光景は、四半世紀経った今でも昨日のことのように記憶に残っています。

先週の日本経済新聞に一橋大学、楠木健教授の論文が掲載されていました。企業経営の針路「競争力の正体は『事業』にあり」という内容です。「長期利益を稼いでいれば株価も上がり、結果として資本市場の評価もついてくる。儲かる商売があれば雇用を創れる。相対的に高い給料や労働条件で労働市場での評価も上がる。真っ当な競争であれば、長期利益は顧客満足の最もシンプル且つ正直な物差しとなる。長期利益は全てのステークホルダーを繋ぐ経営の王道だ。
<中略>
ポイントは、長期利益を生み出すのは『会社』ではなく『事業』だということ」と書いてありました。
小売企業でいうと、この『事業』とは『店舗』ということになるのでしょう。
一店舗、一店舗の競争力が長期利益を生み、多くの人たちの喜びを創り出すのです。当然それには、自社だけの力では不可能であり、多くのお取引先さまからのご尽力、ご支援があればこそということです。

新型コロナウイルスの影響による事態の収拾には、まだ時間がかかると想定されます。色々な情報も出回り、おじいちゃん、おばあちゃん、子供から大人まで不安が募ることでしょう。そのよう中でも、小売業の店舗がいつものように開いていて、安定した商品の供給によって普段通りのお買い物ができれば、不安も多少和らぐのではないでしょうか。小売店舗には、その地域の人たちを安心にし、元気にするチカラがあります。
小売の店舗には、お客さまを笑顔にするチカラがあります。
「小売業は平和産業である」という言葉の通りだと思います。
今改めて、従業員への深い感謝と小売業に従事できていることを誇りに思う今日この頃です。

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