社長のつぶやき
2019年7月1日
意思決定基準の5つのタイプ
『合理』という言葉を辞書で引くと、「物事の理屈に合っていること」「道理にかな
っていること」「論理的に正当であること」と載っています。
でも、まさに合理性のある提案を会議やプレゼンでしたのに通らなかったり、正しい
ことを言ってるはずなのに受け入れられないことが仕事をしていてあるかと思います。
それは、ビジネスにおいて正解は必ずしも1つとは限らないからなのですが、15年
も前になるのですが『意思決定基準の5つのタイプ』というものを教えてもらい、今
でも印象深く頭に残っておりますのでご紹介させて頂きます。
『意思決定基準の5つのタイプ』
【目的合理】
設定した目的に照らして合理的な判断かどうかを常に第一に置き、その時々の
状況や過去からの習慣に拘らない。
Ex.軍隊:目的の為には手段を選ばない。
【価値合理】
自社が大事にする価値基準から外れていないかを第一に置き、一時的に得をす
ることも価値基準に照らしてそぐわなければ捨てる。
Ex.宗教組織:たとえ環境がどうであれ価値を崩してはならない。
【モチベーション合理】
社員の意欲や仕事のやりがいを高めるかどうかを常に第一に置き、目的や価値、
システムを厳格に定めることによって社員が縛られ志気が低下することを嫌う。
【環境・状況合理】
判断がともかくも、目の前の状況に適応する上で合理的かどうかを第一に置き、
その連続の中から目的や価値やシステムが自然と浮き出てきた時にそれを受け
入れる。
【システム合理】
自社の事業システムの強化や改善に照らして合理的かどうかを常に第一に置く。
Ex.機会組織:目的・価値がどうであれルール、手続きを踏み外してはならない。
これは、意思決定者がどれか1つのタイプに限定されるということではなく、掛け
合わせやバランスもあるかと思うのですが、その人が何を大切にしているのか、
何を基軸に意思決定しているのかのタイプを見極めることだと考えます。
会議やプレゼンに限らず、日々の仕事の中でも上司や先輩、相手が重要視している
『合理』が何なのか、自分との違いはどこにあるのかを思考することで今までと違
った結果に辿り着けるかもしれません。
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