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社長のつぶやき

2022年6月6日

無知は罪なり、知は空虚なり、英知もつもの英雄なり

 藤野英人著『ゲコノミクス』を読ませても
らい、ハンマーで頭を叩かれたような強い反
省の念に駆られました。
 お酒を飲めない・飲まない・飲みたくない
人たちの総称として著者は「ゲコノミスト」
と名付けたのですが、実は日本人の半分以上、
55.4%を占めるそうです。
 にもかかわらず、日本の市場環境は飲食業
界もアルコール飲料業界、小売業界もゲコノ
ミストをマイノリティのように扱ってきまし
た。その結果、投資家である著者はそこに大
きなマーケットチャンス、3000億円以上
の巨大なゲコ市場が見落とされてきたと提言
されています。
ノンアルコール飲料の売上が伸長し続けてい
る昨今、得心することができます。

 しかし、私が衝撃を受けたのはそこではあ
りませんでした。
 ゲコノミストが小さく傷つく場面として、
宴席の「じゃあ乾杯しましょう」となった場
面で、ウーロン茶にストローが差されて出て
くることが多いとありました。
 お店は、ウーロン茶とウーロンハイを見分
ける為なのですが、宴席の雰囲気をしらけさ
せてしまわないか、周囲がビールジョッキを
手にしている中、ストローの差さったグラス
を持たされると子供扱いされているように感
じているのだそうです。
 お酒を飲む人は気づいていないと思います
が、ゲコノミストの多くは乾杯するときにそ
っとストローを外しているのだと書かれてい
ました。
 全くもってわかっていませんでした。そん
な自分がとても情けない気になりました。

 著者はフェイスブックにゲコノミストが集
い声を挙げられるグループを創設しました。
 著書の中でも、ゲコノミストグループの本
音、違和感を覚える言葉の一部が紹介されて
いました。
 「お酒飲めないの?もったいない」
 「飲む練習すればいいのに」
 「割り勘負けしないように、沢山食べてね」
とのことです。
 「えー、飲めそうなのにね」と何度も言わ
れてきて、その度「期待を裏切ってごめんな
さい」と心の中で謝ってきたともありました。
 また、「バル」や「飲み放題」「ハッピー
アワー」「ワインに合う料理」などと書かれ
ているお店を見ると、お呼びじゃない、と残
念に思っているそうです。
 更に、ノンアルコールビールやノンアルコ
ールワインは、酒飲みの発想で全てのゲコノ
ミストが欲しているわけではないともありま
した。

 小さい頃から親や先生、大人になってから
も先輩や上司から「相手の立場になって」と
か「相手の気持ちを慮れ」などと言われてき
ました。そして今、私も言っています。
 なのに、ゲコノミクスの心の内を全く理解
できていなかったことに気づかされました。
 「無知は罪なり、知は空虚なり、英知もつ
もの英雄なり」の言葉が頭をよぎりました。

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