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社長ブログ

社長のつぶやき

2020年5月4日

社長って何だ!

丹羽宇一郎著『社長って何だ!』は、とても痛快な一冊でした。
丹羽氏は、1998年に総合商社である伊藤忠商事の社長に就任し、その翌年に周囲の反対を斥け約4,000億円の不良資産を一括処理し、その翌年度の決算において史上最高益を記録し名経営者として名を馳せた方で、内閣の諮問会議議員や国際連合の協会会長なども歴任され、2010年に民間出身で初となる駐中国大使も務められました。

そのような偉人ともいうべき方が、日本の現況を憂い社長や経営者、リーダーについて思いの丈をぶつけられたのがこの本です。
・自分を完全に捨てる
・決着をつけるときの鉄則
・ときに冷酷でなければならない
・自分が未熟であることを知る
・孤独に負けない
・クリーン、オネスト、ビューティフル
・世界の真のエリートは寸暇を惜しんで勉強しているなどなど、示唆に富み共感、感銘、そして「そこまで言いますか!?」といった充実した内容でした。

特に印象深かったのが、「部下のことを第一に考える」の項で、それこそが最も重要なリーダーの条件だと書かれています。
そして、福島県の二本松城址にある「戒石銘碑」に刻まれている言葉を紹介されていました。

爾俸爾禄(なんじの俸 なんじの禄は)
民膏民脂(民の膏 民の脂なり)
下民易虐(下民は虐げやすきも)
上天難欺(上天は欺きがたし)

「お前が手にする富はすべて民の汗によるものだ。下々の民を虐げることは簡単だが、天を欺くことはできない」という意味だそうです。そして、丹羽氏は繰り返し、どんな組織や会社であってもトップを支えているのは紛れもなくそこにいる社員であり、社長はその地位や権力が社員の支持の上に成り立っていることを心しておかねばならない、その実績や報酬が実は社員の汗の賜物であることを胸に刻んでおかねければならないと強く説かれていました。丹羽氏のような実績を残されてきた偉人だからこそ説得力のある言葉なのですが、全くの同感であり、このような状況下だからこそ身に染みる教えでもありました。

丹羽氏は、日本人は本来、すぐれた資質を有しており、その能力をどう伸ばし、どう活かすかはリーダーの双肩にかかっていて、日本の未来を拓くためにリーダーの意義と役割が今、厳しく問われているのだとのことで、この本を執筆されたのだそうです。発行されたのは昨年末ですが、「世界は大きく変わろうとしています。一緒に考えていきましょう」とも書かれていました。「ニューノーマル」「アフターコロナ」といった言葉をよく耳にするのですが、今だからこそ社長が従業員とその家族の幸せを担って、将来を切り拓いていかなければならないのだと痛感させられる一冊でした。

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