Big-A ビッグ・エー

PRESIDENT BLOG

社長ブログ

社長のつぶやき

2016年1月29日

AIさえあれば、

昨日の新聞に「人工知能、囲碁でプロを破る」「自ら学習、性能向上」

という記事が載っていました。

その人工知能、AIのことについても触れられている萩原一平著

「ビジネスに活かす脳科学」という本がとても面白かったです。

 

朝起きて、トイレにいって、歯を磨いて、顔を洗ってなど、

毎日何気なく行っている生活のルーティンワークのほとんどが

「無意識」のうちに行われていて、人の行動の概ね9割は「無意識」

なんだそうです。

 

ある実験で、質問者が異なる女性の写真を見せて、どちらの女性が

好みのタイプかを男性に尋ねました。その後、本人にわからないように、

選んでいない方の女性の写真を見せて、どこが好みのタイプか理由

を質問します。顔が違うのだから気づきそうなものですが、7割の

男性が選んでいない方の女性の写真を見ながら、好きな理由を答えた

そうです。

 

慶應義塾大学の調査研究で、80%以上の視聴者がTV番組の山場の

直前でCMが流れることや、CM後にCM前と同じシーンが繰り返さ

れることに不快感を覚えているそうです。

不快な状態で見せられるCMへの影響は、ないのでしょうか?

山場にCMが入る割合は、日本40%、アメリカ14%、イギリス6%、

フランス0%だそうです。

 

人には、感情のもととなる「情動」というものがあり、愛・満足・快感

などを「快情動」、悲しみ・不安・敵意などを「不快情動」と呼びます。

そして人は、無意識に「快情動」を維持しようとし、逆に「不快情動」

を攻撃して解消しよう、逃避しようとするそうです。

美味しいものをまた食べたい、好きな人とずっといっしょにいたいなどが

「快情動」からくる行動で、怖いところには寄り付かない、嫌な経験は

二度としたくないなどが「不快情動」からくるものです。

スーパーなどのお店選びでも同じように「快情動」と「不快情動」が働く

そうです。

 

白ワインに赤い着色料を混ぜて、赤ワインとして出すと、ソムリエでも

赤ワインの評価に変わってしまうことがあるそうです。味覚・臭覚・視覚・

聴覚・触覚というセンサーを使って人は判断するのですが、複数のセンサー

から同時に脳へ情報が入ると優先順位によって、誤ったり、ごまかされた

りするそうです。クロスモーダル効果と呼ぶそうですが、メンタリズムや

マリックもここからきているのかもしれません。

 

TVゲームのレーシングゲームを使った実験で、同じ人に同じ自動車で

ボディをコカ・コーラ、レッド・ブル、ギネスビール、トロピカーナ、

ブランドなしと5種類のロゴマークに変えて運転してもらいます。

自動車の性能は同じなので、4種類では1位から5位(最下位)になる

回数はほぼ同じだったそうです。ただ、レッド・ブルのロゴをつけた時は、

極端に1位になる回数とクラッシュして5位(最下位)になる回数が多く

なったそうです。

 

脳には、他人のことを自分のことのように、自分に置き換えてみる能力が

あります。人が他の人と協調して仕事や作業ができるのもこの「ミラー

ニューロン」という相手の立場に立って考える神経細胞のおかげだそうです。

そして、相手の笑顔を見ていると自分も楽しくなったり、相手が不機嫌

そうな顔をしていると何となく自分も不快になってしまうのも、笑顔の人

の周りには笑顔の人が集まるのも、この「ミラーニューロン」が働いている

からだそうです。笑顔のお客様応対が大切な理由です。

 

そして、この本の第4章には経営者に限らずビジネスマン必見の「バイアス」

についても書かれています。脳には先天的すなわち遺伝的、本能的なバイアス

と、後天的な記憶によるバイアスがあるそうです。これらのバイアスのおかげ

で、ビジネス上の迅速な意思決定ができる反面、大きな損失につながる間違い

や判断ミスも起こしてしまうそうです。

 

この4章だけでも読む価値がありました。

「ビジネスに活かす脳科学」(日本経済新聞出版社)定価890円なのですが、

3,000円出しても読みたい内容でした。

最新の記事

アーカイブ